〈我が国と諸外国の若者の意識に関する調査 (内閣府)〉を読みました。
調査対象国は日本,韓国,アメリカ,英国,ドイツ,フランス,スウェーデン(計7か国)
調査対象者は各国満13 歳から満29 歳までの男女。
調査時期はいずれの国も,2013 年11 月から12 月までの間で、1,000 サンプル回収を原則として,WEB 調査が実施されました。
調査領域は(1)人生観関係 (2)国家・社会関係 (3)地域社会・ボランティア関係
(4)職業関係 (5)学校関係 (6)家庭関係、に及びます。
結果の中で 〈自分の将来について明るい希望を持っていますか〉という質問の回答にとくに注目しました。
希望がある、と答えた日本の若者は7カ国中で最低で、逆に希望がない、と答えた若者は7カ国中最高です。
大きな問題ですね。四半世紀の間、大学教育に関わってきたものとしては大きく反省させられる結果です。
それではどうしたら良いのか、どのような教育のアクションを取るべきなのでしょうか?
同じ調査結果の中に色々ヒントが見つけられます。
日本の若者は諸外国の若者と比べて、①自分には長所がある、と感じている比率が低く、②自分の考えをはっきり相手に伝えられる、と感じている比率も低く、③うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む比率も低い、ことが分かります。
だとすれば、
①長所をどんどん認め、自己肯定感を高める教育 (テスト結果がすべてではない)
②自分の考えを持たせ、それをプレゼンさせる判断力とコミュニケーション能力の育成
③うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む姿勢とプロセスを奨励し、評価するシステム
が必要なことが見えてきますね。