Mr Dai Morita, a graduate of Tokai University in Sapporo has been quite successful for the new practice mute for trumpet MUTIO manufactured by 3D printer.
Dai is interested to testmarket Mutio even in Europe as well since he has studied in Norway before.
卒業生で仙台出身の森田大 Dai Morita さんが、トランペット用に開発された新しいミュートMutio(ミューティオ)の製造販売で大活躍中です。
3Dプリンターで製造されており、世界でもユニークなニッチ商品が低価格で実現したとのこと。円安も追い風でサイトには海外からの注文も来るようです。
日経ものづくり誌2015年6月号でも紹介され、講演依頼も多いとのことです。
森田社長は高校時代にノルウェーのフォルケホイスコーレに留学されていました。またそのネットワークのよりを戻したい気持ちもあるようです。
デンマークのホイスコーレに留学してホイスコーレ札幌を開校された 生越玲子校長とは別の道ですが、北欧のホイスコーレが与えるインパクトは大きいようですね。
ーーーーーーー
森田さんが北海道東海大学北方圏文化学科在学中、2002年11月に企画実施された〈第8回日本・北欧学生シンポジウムー初等中等教育〉を思い出しました。
森田さんは報告書の中で、一茶の句〈花咲くや目を縫われたる鳥の鳴く〉を引用して痛烈な日本の初等中等教育批判をされています。
「花」は上野の桜、「目を縫われたる」は、目が糸で縫われており、「鳥」は江戸の料理屋の
庭先にいるガチョウの事で「鳴く」はギャーギャー騒いでいる様子だ。
なぜ料理屋のガチョウが目を縫われているのかというと、ガチョウがそこから飛んで逃げ出
さないようにするためだ。そして同じ場所に毎回餌をまくので、ガチョウは遠くに離れず、飛
ばずに速く太る。太らせて、料理屋の料理として出されるのだ。綺麗に咲いている桜と、みじ
めにしか映らない料理屋のガチョウ二つが比較されている。
ここで私が言いたいのは、まさしくこのガチョウが私達であり、飼っている料理人が日本の
大人社会である。つまり大人たちの都合の良いように、私達は育てられている。といっても過
言ではない。ガチョウがガチョウとして自由に羽ばたけない。私たちも目を縫われているので
はないか。桜が桜であり綺麗に咲くように、私たちも個人が個人として教育されるべきだ。そ
の教育がなされているのは北欧の教育だ。私達は自分でその心の目に縫われている糸を取るこ
とも出来る。多様性のある魅力的な個人として生きるために、私達一人一人がもっと多様性を
認める社会であればと願う。これからはそれが必要だ。
残念ながら現在の日本の初等中等教育の状況もあまり変わらないのかもしれません。
それでも森田さんは”自分でその心の目に縫われている糸を取り”、自分の道を拓き進んでおられるのは、本当にすばらしいことです。
一層のご活躍を祈念しております!