スウェーデンの社会民主党・環境党政権は、2019年までに取締役の40%以上を女性にすべき、とする法案を国会に提出することを9月9日に明らかにしました。
対象は280の上場企業と約50の国営企業。40%に達しない場合、企業の規模により25万ー100万SEKの罰金が科せられます。
スウェーデンの上場企業の女性取締役比率は現在約32% (グラフ)。〈このスピードは遅すぎる = Mikael Damberg産業大臣〉
この法案について、産業界、野党からは反論が出ており、国会では否決される見込みです。
ノルウェーでは2004年からクオータ制が導入されました。
DN紙上のインタビューでノルウェー商科大学のKarin Thorburn教授は、①取締役会の構成の変化は企業の業績に変化は与えていない、②一般に女性の方が教育水準が高いので、取締役の教育水準が高まった、③取締役会の女性比率が高まると企業の業績が上がるという関連性は実証できないが、男女共同参画の社会の実現にはクオータ制は有効、と述べています。
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