スウェーデンでは病気欠勤が増えています。とくに女性がストレスの影響で病気欠勤するケースの増加が著しいようです。
病欠者の中でストレスに関連する診断のある方の比率は女性は21.6%に対し、男性は10.7%。
Malin Nordgren 記者は女性のストレス増加の背景要因について分析しています。〈仕事内容の変化が最も重要な要因〉
スウェーデンでは専業主婦はほとんど皆無で、男女の就業率の差はほとんどないのですが、就業している職業には大きな差があります。
女性は介護、医療など人と働く職種が多いのがストレスの一要因、とこの記事は述べています。
さらに家事育児などアンペイドワークでは、スウェーデンでは男性の比率が上昇しているものの、職場から家に帰ると女性が〈プロジェクトリーダー〉として指揮するケースが多い、と指摘されています。
毎日仕事が終わると女性の血圧やストレスホルモンは上昇するが男性は下がる、という調査結果があるそうです。
労働環境やストレスが専門のGunnar Aronssonストックホルム大学教授によれば、回復する時間がないのが大きな原因とのことです。
また逆に長期間(2年間)ストレスや病欠なく働ける人の特徴は、〈良い仕事ができる〉と思っていること、という同教授の調査結果も紹介されています。
日本の状況と比較してみたくなりますね。今や4割以下となっている専業主婦と共働き女性の違いにも興味があります。