米国第一主義はNIPPONのチャンス、日本の出番です!

第45代米国大統領にドナルド・トランプ氏が就任。

 

就任演説で "America First" と米国第一主義を宣言しました。

 

私はこれからあるべき社会のキーワードの一つは”利他性”と考えています。

 

『利他性の経済学』(舘岡康雄)には私の人生にとって大きなインパクトを与えてもらった、と言っても過言ではありません。

 

”無償の経済活動が貨幣経済を脅かす” (Alvin Toffler)、社会的企業、パラレルキャリア、プロボノ、などがキーワードになっています。

 

スウェーデンの著名なスピーカーChrister Olssonさんのスピーチに感銘を受けたのを思い出しました。

 

・時代は情報社会から〈信頼社会 Trust society〉に移行している。組織内、組織外の信頼が大切な時代である。そして信頼をゲットするためには、①能力と②思いやり、の2つが大切な要因である。

 

・顧客自身が"体験する価値"が大切で、それはどの程度顧客、自分のことを思いやってくれているか、により判断される〈主観的〉な経験である。

 

そして具体的なエビデンスとして以下のような例があげられました。

 

・少し遠いお店でも思いやってくれ気の合う店員がいるのでわざわざ買い物に行くことがありますか?  →       80%の回答者がはい、と答えた。

・少し値段が高いお店でも思いやってくれ気の合う店員がいるのでわざわざ買い物に行くことがありますか? → 70%の回答者がはい、と答えた。

・スウェーデンの大企業の購入担当者に〈セールス担当が気に入ったので、ベストではない案を採用したことがありますか?〉 全員がはい、と答えたそうです。

 

トランプ新大統領のアメリカ第一主義は、利他性の反対。利己性の経済学です。

利己性の経済学、保護主義が持続可能でないことは自明でしょう。

 

そこでアメリカ第一主義はわがNIPPONにとってチャンスボール、と捉えたいと思います。

利他性、自由主義は間違いなく世界でアピールします。

アメリカがその反対の道を歩み始めた今、NIPPONが例えばEUと連携して利他性、自由主義を標榜し続ければ、必ず正論は勝つ、と信じます。

 

トランプ大統領の政策について日本の要人のコメントには ”今後を注視する必要がある” と消極的なものが多いようです。

 

NIPPONにとってのこの"チャンスボール"をもっと積極的に活かして欲しい、と思った次第です。