フィンランド独立100年
12月6日は1917年にフィンランドが独立して100年です。
ヘルシンキには100本の国旗が掲げられ、お祝いムードのようです。(写真)
1917年末に独立は宣言したものの、新憲法ができ、議会選挙が行われて国家体制が整ったのは2年後、1919年になってからになります。
当時はロマノフ朝の崩壊とロシア革命(1917)、第一次大戦(1918年11に終結)など、欧州の状況にフィンランドも大きな影響を受けていました。
独立宣言後も1918年1月から5月まではフィンランドの内戦が勃発します。
白衛軍(持てるもの、保守系)と赤衛軍(持たざるもの、労働者系)の戦いで3万人以上の犠牲者が出ました。
しかし、100年後の今日、フィンランドは福祉、教育、ゲームなどのハイテク産業でも世界の最先端にあります。
The Fund for PeaceのFragile States Indexによれば、フィンランドは2013年以降5年連続で世界で最も安定した国、とランクされています。
フィンランド航空は現在、ヘルシンキと日本の4都市やアジア都市を結ぶ路線で週87便を運航。国際線の経営資源をアジア―欧州路線に集中させており、独ルフトハンザ航空などを上回り、欧州勢で最大のアジア便数を誇ります。(日経2017-10-07)
人生100年時代。100歳のフィンランドのこれまでの歴史も参考にしたいものです。
参考資料:『物語 フィンランドの歴史 - 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年』
(石野裕子著 中公新書 2017)