Meeging Point Japan 2018

今日はMeeting Point Japan 2018 @ストックホルム商科大学

会場は日瑞両国の産学官界から200名以上が参加され満席で、中身の濃いイベントでした。

 

・イベントはAbba Museumのコーラスグループのコーラスでサプライズのスタート。

 

・志賀俊之・日産取締役のプレゼン"Issues of Japanese Industry -Innovation Creation"は日本の企業の置かれた現状とチャレンジ、スウェーデンとのコラボの可能性を明確かつ具体的に提示される素晴らしいコンテンツでした。 日本企業の長所として、①ものづくりの心、②人づくり精神、③おもてなし、をあげられ、短所弱点としては、①diversity ②open innovation ③entrepreneurshipを挙げられました。私は海外から見ていると”意思決定のスピードが遅いこと”も弱点ではないか、との質問をさせて頂きました。志賀さんのお答えはその通りだと思うが日本人として弱点ばかり多く挙げたくなかった、と会場を沸かせられました。

 

・Jacob Wallenberg・Investor AB会長のプレゼンタイトルは”Common Denominators Between Japan and Sweden: How to increase competitiveness through innovation and collaboration?” スウェーデン財界のトップはマスコミに登場されることも少なく、私もプレゼンを聞くのは初めてでしたが、17世紀以降これまでの両国間の交流の歴史、祖先で初代のスウェーデンの駐日公使(1906-1920)を務められたGustaf Oskar Wallenbergさんのこと、ビジネスだけではなく、政治、経済、社会、文化、学術など広範囲な範囲における両国の今後の交流の拡大への期待を熱く語られインパクトがありました。

 

・山崎純・駐スウェーデン日本大使のお話で印象に残ったのは、①3月11-17日に、ストックホルムのSveavägen x Kungsgatanの交差点ビルのスペースで瑞日交流150年お祝いのメッセージが流れること、②Margot Wallström外務大臣の2018年の国会における外交演説(2018-02-14)では、"アジアの展開は新たな可能性を開いている。インドと日本の政治経済的交流を強める。EUのアジア、オセアニアとの通商関係についてスウェーデンは強いイニシャティブを発揮している Utvecklingen i Asien öppnar nya möjligheter. Vi ökar det politiska och ekonomiska utbytet med Indien och Japan. Vi är starkt pådrivande i EU:s handelsagenda med Asien och Oceanien."と述べられたことの指摘でした。

 

・ローバック・駐日スウェーデン大使のお話で印象に残ったのは、上の外交演説で日本が取り上げられた理由は、外交関係150年、EUと日本の新たな通商関係の展開に加え、スウェーデンで日本を再発見しようという動きがある、という解説。さらに今年の具体的な交流のテーマとしては、政府間交流、ソーシャルイノベーション、若い研究者交流、”ライフスタイル”、新たなビジネス関係、などを挙げられました。

 

・最後はCecilia Leiram Trade Commissioner Japan。日本におけるスウェーデン企業は2万人の雇用者を抱えるそうです。4月23-25日にはスウェーデンの財界トップミッションが訪日し、経済同友会とコラボして”人、イノベーション、パートナーシップ”をキーワードに交流されるとのことです。

 

・主催者のご好意で6月2日から開催されるArt Brut Sverige x Japan展についてもプレゼンがされ注目されました。

 

・参加者には『スウェーデンと日本 ー友好と協力の150年』(日瑞二ヶ国語)が配布されました。私も監訳として企画に参加させてもらいましたが、両国におけるフィードバックが楽しみです。

 

Dagens Nyheter 2018-02-19 Japanska företag letar inspiration från Sverige (日本からインスピレーションを探す日本の企業)