課題先進国NIPPONの虚像と実像

2019年1月7日にストックホルムを発ち、8日午後札幌着。実質1週間強のスケジュールを終了して数時間後に成田空港から帰国するところです。

 

普段ストックホルムに住んでわがNIPPONをウォッチしていると、"課題先進国"としてのマイナス面が気になります。

 

財政赤字、少子高齢化、人口減少、働きすぎ、格差の拡大、遅れている環境意識、男女共同参画、低い投票率、21世紀型スキルに対応できていない学校、内向き志向の若者、etc. etc.

 

かつて 松田智生さん(三菱総研)から、日本には以下のような「新たな挑戦を拒む壁」に満ちている、とのお話を聞いたことを思い出しました。

 

・一歩踏み出せない症候群

・PPPP症候群

・否定語批評家症候群

・職場通訳不足症候群

・やったもん負け症候群

・居酒屋弁士症候群

 

しかし、今回の日本滞在中にお会いした方々は、全て例外なく「一歩踏み出し、肯定語で提言実行し、自ら新たな挑戦に挑む」タイプの皆さんばかりでした。

 

この課題先進国NIPPONの虚像と実像の乖離がどのように説明できるのか、毎日気にしながら元気で好奇心と確信、信念、パッションをお持ちのみなさんとお話していました。

 

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今回具体的にお会いしたのは以下のようなみなさんです。

 

1月8日 かつて道経連でスウェーデンのとくに北部との経済交流を推進された墨谷和則さん、南幸衛さん(元北海道生産性本部専務)ら

1月9日 日本との国交樹立100年の今年、フィンランドとの交流にご関心の強い、山本強先生、吉田徹先生(北大)、安田光孝先生(北海道情報大)、工藤優樹先生(東海大付属札幌高校)など

    勝ちを競うのではなく、調和力を磨くカードゲーム、G-コンセプト トランプゲームを開    催しておられる札幌西区の歯科医師、大久保弘道先生

1月10日 認識コンサルタント赤尾共子さん(リライズニュース、美しい時代を創る人達ライ      ター)

    安積宇宙さんが見てきたニュージーランド(北海道議広田まゆみ事務所主催)

1月11日 北海道スウェーデン協会理事長横山隆さん、杉本拓前会長

    "第6回 ThinKyo北海道ー高校生が授業作っちゃいましたー" by 平島竹琉 team

               4月に北海道議会議員選挙に立候補される伊藤めぐさん

1月12日 1990年のスウェーデン国王の旭川招聘プロジェクトチームの小桧山さん、菅原さん、真     鍋嘉男さん(当時の坂東市長秘書)など

1月13日 第14回北欧に学ぶ創造性教育ワークショップを実現させ、盛り上げて下さった中野葉子     さん(ミツイパブリッシング)、三好成さん、杉山旬さん、ソフィアさん(スウェーデン     交流センター)、その他多くの皆さん

1月14日 やうちひろみ先生、生越玲子先生(ホイスコーレ札幌)、坂本千鶴さん(当別町)、後藤道さん(元札幌国際プラザ)、佐藤かよこさん(札幌オーバーシーズコンサルタント)

     NECO塾10周年記念イベント「シナリオ・プラニング」岡山洋一さん、丸山宏昌さん。     会場では堤さん、安倍隆さん、青木さん、庄野次郎さん、羽根石さん、国本さん、児玉     さん、五嶋 絵里奈さんらとお会いできて最高でした。

1月15日 経済同友会教育改革委員会で話を聞いて下さった皆さん、「日本のこころセンター」を開設準備中の土居征夫さん

                 スウェーデン大使館のヴィクトリア公使以下スタッフ

     Beyond 2018の意見交換会にご参加頂いた、齊藤敦子さん(コクヨワークスタイル研究     所)、青正澄先生(横浜市立大)、西浦和樹先生(慶応大)、武藤毅さん(社会保険労     務士)、舘岡康雄先生(静岡大)、澤野由紀子先生(聖心女子大)、廣江まさみさん     (笑い文字普及協会代表理事)、伊藤政美さん(国土交通省)

 

「川の流れのように」などのヒット曲を生み出し、 人気グループAKB48や乃木坂46をプロデュースされた秋元康さんの発言に私はいつも注目しています。

 

1月14日の日経新聞とのインタビューで「根拠のない自信」の大切さを強調されています。これだけのスピードで変化しつつある社会。将来は予測不可能です。イノベーションは失敗なくしては生まれません。信念、何となく行けるという「根拠のない自信」で誰が何と言おうと直進するパッションが必要な時代でしょう。

 

今回は「根拠のない自信」を持ち進み続けられる皆様ばかりにお会いできて本当に感銘を受けました。

 

北海道や日本の将来もイメージほど暗くはないのではないか、と思った次第です。